活動報告
東海北陸ブロック青年建築士協議会 令和6年度ブロック美濃関大会 報告

建築士会 東海北陸ブロック会 青年建築士協議会 令和6年度ブロック美濃関大会が行われました。
今年度は岐阜県での開催となり、自県メンバーが2年間準備に奔走しました。
1日目は開会式の後4班に分かれてmorinos見学、美濃うだつの町並み、関市の街歩きと空き家活用の見学を行い、見学後各県の活動報告と懇親会。懇親会は各県や来賓の方々が持ち込んだ地酒を皆で酌み交わしました。
2日目は木造防耐火の研究開発を行っている安井昇先生と森林文化アカデミー木造建築専攻講師の松井匠先生を講師に講演をいただき、終了後は閉会式を行い無事終了しました。
出席いただきました方々、来賓の方々、ご参加いただきありがとうございました。
第43回文化講演会 開催報告

「木と出会ってやってきた、いろいろなこと」
2024年11月9日(土)に第43回建築文化講演会講演会を開催しました。
講師は大阪府で構造設計事務所の(有)桃李舎の代表を務める桝田洋子先生。
今でこそ、多くの木造物件(古民家改修から中規模木造)に携わられていますが、それも設計の仕事に携わるようになってからとのこと。
時代でもありますが、大学などで木造に触れる機会も少なく、阪神淡路大震災をきっかけに木造住宅の法改正なども進みましたが、それに当てはまらないような戦前の建物などをどうにか評価出来ないだろうか。との思いで限界耐力計算の木造への適用を試みます。
こんな経緯を聞くと、設計者として自然の力や事象について正しく評価してどう対応できるのか。そんなことを考えるのが大事だと感じますね。
CLT材や集成材メーカーの銘建工業さんの事務所ではプロジェクトチームとの関わり方や接合部、施工に至るまで、設計段階で各方面(施主、ユーザー、施工者、設計者)で綿密に検討されている、その様子が良く分かりました。
後半部分から同会社の所員で、岐阜県出身の宮本さんの説明で、ここ数年で関わった木造物件の紹介がありました。複雑そうに見える架構もなるべくシンプルに構造へ落とし込まれていて、そこがなんとも言えない親近感につながるのかなぁと感じていました。
また、大阪に行く機会ありましたら、是非お伺いしたい!と思っています。
防水メーカーによる防水勉強会

防水メーカーによる防水勉強会
〔提供:田島ルーフィング株式会社様〕
昨日7/13に田島ルーフィングさんによる防水勉強会を国際たくみアカデミーの実習棟をお借りして開催しました!
今回は陸屋根でお世話になるメンブレン防水について、基礎知識としての座学を行いその後実演施工を比較して見せていただきました。
アスファルト防水を行うために必要な釜も用意していただき、ルーフィングシートを重ねていく工程はとても手際よく見惚れます。
アスファルト防水以外にも塗膜防水、塩ビシート防水も実演施工していただきました。
監理指針などの書面では決して分からない、温度や匂い、施工スピード…そういうものを体感できたことで、施工不良に繋がりやすいポイントや各工法の長所・短所がわかり、今後の工法選定には迷いがなくなりました。
また、メーカーさんによる不具合の起きやすい工法や、適切な施工とはどういったものかも説明いただき、施工後における監理のチェックポイントもきちんと知る事ができました。
アスファルト防水は日本では1900年代初頭に使用され、信頼と実績のある防水です。
その中で施工性や工期短縮、周辺環境配慮における改良がされてきた歴史があります。
その改良は令和となった現在でも、田島ルーフィングさんでは積極的に行っています。
東海北陸ブロック青年建築士協議会 令和5年度ブロックなごや大会 報告

東海北陸ブロック会 令和5年度ブロックなごや大会
2024年2月24〜25日に東海北陸ブロック会名古屋大会があり参加してきました!
テーマ まちの「保存」と「更新」
大会1日目に名古屋市の中心部中区にて、Park-PFI制度を活用した久屋大通地区の再整備、久屋大通の北東に位置する白壁・主税・橦木町町並み保存地区を散策しました。
徒歩圏内にある両地区ですが、100m道路を有する久屋大通大通りと武家屋敷の面影が残る白壁エリアではガラッと雰囲気もスケール感も変わります。
大会2日目では、1日目の散策をもとに、良い点、気になった点をグループワークにて出し合いました。
同じような事でも個人の捉え方により、良い点に見えたり、負の面にみえたり。立場違えば、見方は大きく変わることを感じました。
なので全ての人の意見を反映はできなくても、話し合いを重ねながらちょうどよい解決案を見つけるというのが大事だとワークショップを経て感じました。
アウトプット型の大会は珍しいですが、楽しく参加でき、各県の士会委員との交流も図ることができてとても有意義な大会に参加できたと思います。
来年度は岐阜大会。
準備してお待ちしてます!
第42回文化講演会 開催報告

そんな中、念願の講演会ということで、満員御礼での開催となりました。
70年代からの潮流とそれに対する先生の建築に対する想い、美しいと感じ影響を受けてきた建築、現在までにコラボレーションをしてきた建築家との関わりを赤裸々にお話しいただきました。
自然のちからを可視化されたような自由曲面のかたちの製作など、とても興味深い内容でした。
そして、意匠と構造のコラボレーションと題された今回の講演会ですが、対等に信頼し分かり合える関係から築かれる強さ・美しさのように感じました。
終始にこやかな先生、貴重なご講演をいただきありがとうございました。
東海北陸ブロック青年建築士協議会 令和4年ブロック浜名湖大会 報告

青年建築士協議会東海北陸ブロック 浜名湖大会
テーマ『災害とこれからの建築士』
2月11日と12日に浜名湖で東海北陸ブロック大会が行われました。
1日目は舞阪協働センターで、各県の活動報告のあと、阪神大震災の際に実際に応急危険度判定を行った方のお話であったり、災害後の生活再建における公的制度について学びました。
2日目には、現存する唯一の関所である新居関所(アライセキショ)の見学を行いました。こちらの関所は災害の度に移転を繰り返した経緯があり、1855〜1858年に現在の位置に建て替えられたものだそうです。
浜名湖は室町時代の明応地震によって海と繋がり汽水湖となったそうです。
地形をも変えてしまう地震のエネルギーの大きさは凄まじいものですね。
会場付近の弁天島は穏やかな浜名湖の景色が広がり、ゆったりとした気持ちになれます。
穏やかな日々が続くように、非常時に力を発揮出来る建築士でありたいですね!
第41回文化講演会 開催報告

「建築が、楽しくてしょうがない!」
講師:中川 エリカ 先生
1月29日にメディアコスモスドキドキテラスにて、第41回文化講演会を行いました!
中川エリカ先生が、お仕事をし始めた頃から、建築に、はまっていくきっかけとなったヨコハマアパートメントのお話から始まり、先生の事務所における建築模型の製作スケールや、作成に取り掛かる時期、樹木模型の作製のウラ技など、惜しみなく講演いただき、目からウロコのお話が沢山ありました。
そして、今回は特別に建築学生に向けて、建築課題のお悩み相談も先生に受けて貰うコーナーもありました。
「ことばにはスケールが無いから、スケールを与えて落とし込んでいくことが大切。」であったり「階段の向きを変えるだけでも空間が変わる。」等等、ここには書ききれないほどの先生からのアドバイスや思考を語っていただきました!今回は途中参加や立見も可能のイベントであったため、中には遠方から駆けつけてくれた参加者の方もみえました。
講演会が終わっても、熱意ある学生さん達が先生に質問したり、出展してくれた学生さんの建築模型を取り囲んで皆んなで覗き込んだり…。
こうやってワイワイ、ワクワクしている時間を大事にしたいですね。
楽しすぎて個人的には時間が短く感じましたので、是非、願わくば!岐阜の建築を巡るツアー、先生をお招きして開催しましょう!
ぎふ木造塾 木造の防耐火を学ぶ

ぎふ木造塾 木造の防耐火を学ぶ
ぎふ木造塾で開催した講座、焼杉体験を通して木造の防耐火を学ぶ講座に参加してきました!
講師は防耐火の設計手法に長年携れている、安井昇先生です。
はじめの体験では普段よく使用している建材での燃え抜けと裏側の温度比較を行いました。
木材が意外にも燃え抜けず、ゆっくりと燃えていることは驚きましたし、更に”燃えないこと”よりも”熱くなりにくいこと”という事が、命を守る建物を作る上ではいかに大事なことだと身を持って感じた実験でした。
その後の焼杉板作りでは、いかに「効率良く綺麗に燃やすか」を行うことで、モノが燃える条件を体感しました。今回は雨が降っていた為、燃え上がるまで時間がかかったとのことでした…が、それもまた、水分を含む事で燃えにくくなると言うことを解らせてくれるお天気となりました。
燃えにくい建物、燃えても安全な建物を考えるのには、逆の発想で効率良く燃やす事を知っておく。そんな事も大事なんだと思います。
木材利用促進が進む昨今ですが、木は燃えることは頭に入れつつ、いかに安全に利用できるか、また木材の長所である熱を遮るチカラを上手く取り入れて、設計に活かせたらいいなっと感じ、とても楽しく有意義な一日となりました。
是非、来年もお会いできるのを楽しみにしています!
最後、先生から頂いた言葉を引用させていただきます。
「日常が最高になるように、非日常が最悪にならないように」