活動報告
第43回文化講演会 開催報告

「木と出会ってやってきた、いろいろなこと」
2024年11月9日(土)に第43回建築文化講演会講演会を開催しました。
講師は大阪府で構造設計事務所の(有)桃李舎の代表を務める桝田洋子先生。
今でこそ、多くの木造物件(古民家改修から中規模木造)に携わられていますが、それも設計の仕事に携わるようになってからとのこと。
時代でもありますが、大学などで木造に触れる機会も少なく、阪神淡路大震災をきっかけに木造住宅の法改正なども進みましたが、それに当てはまらないような戦前の建物などをどうにか評価出来ないだろうか。との思いで限界耐力計算の木造への適用を試みます。
こんな経緯を聞くと、設計者として自然の力や事象について正しく評価してどう対応できるのか。そんなことを考えるのが大事だと感じますね。
CLT材や集成材メーカーの銘建工業さんの事務所ではプロジェクトチームとの関わり方や接合部、施工に至るまで、設計段階で各方面(施主、ユーザー、施工者、設計者)で綿密に検討されている、その様子が良く分かりました。
後半部分から同会社の所員で、岐阜県出身の宮本さんの説明で、ここ数年で関わった木造物件の紹介がありました。複雑そうに見える架構もなるべくシンプルに構造へ落とし込まれていて、そこがなんとも言えない親近感につながるのかなぁと感じていました。
また、大阪に行く機会ありましたら、是非お伺いしたい!と思っています。

