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福まち建築士 2022年度

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令和4年度 第2回 医療・介護・福祉に関わる多職種連携研修会

日時 :令和4年8月22日(月)19:45~21:15

場所 :真正すこやかセンター 1階 ※Zoom併用

出席者:WEB参加 福まち建築士 2名

 

研修の様子と犬塚貴医師

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 本巣市の多職種連携研修会にWEBにて参加させて頂きました。

 今回は「岐阜市民病院 認知症疾患医療センターの現状」について講演して頂きました。

 第一部として岐阜市民病院のセンター長 犬塚貴医師に「もの忘れ外来を中心に」お話し頂きました。

 主な認知症の種類と特徴を教えて頂きました。「認知症サポーター養成講座」にて習っていた「4大認知症」は知っていましたが、アルツハイマー型認知症内1~3%程度は「タウオパチー」に該当することが新たに知ることが出来、また認知症のうち7%程度は治せるということに驚きました。早期であれば薬によって症状を遅らせることが出来たり、治せるものもあるということで「早期発見(診断)早期治療」はやはり重要だと思いました。

 岐阜県には認知症疾患医療センターは西濃・東濃・飛騨圏域に各1ヶ所、中濃圏域に2ヶ所、岐阜県域に3ヶ所ありそのうち岐阜市民病院が認知症疾患医療センター(基幹型)に指定されているそうです。

 続いて、もの忘れ外来の受診の流れを紹介して頂き、最終的にはかかりつけ医にて治療が出来ることも分かりました。また、県内の医療機関のネットでの探し方も紹介して頂きました。「はやぶさネット」→「医療機関・介護施設情報」→「医療機関検索」で最終的には地図も出てくるようです。

 

研修の様子と村瀬智明氏

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 第二部として岐阜市民病院の精神保健福祉士 村瀬智明氏に「相談部門について」お話し頂きました。

 認知症の方やその家族からの悩み等を専門電話にて相談を受けているそうです。主な相談者は本人や家族が半分以上を占めていますが、救急外来からの依頼もあるそうです。家族へ連絡がつかなかったり、その前に身元さえ分からないこともあるようです。そういった時にも対応できるように「認知症高齢者見守りシール交付事業」を岐阜県下でも行っている市町村がたくさんあることを教えて頂きました。しかし、今回私も初めて知ったのですが、周りの人もこの事業について知っている人は皆無でした。身近に認知症を患っている人がいない方にも周知していないとQRコードを読み取ることも出来ないので、せっかくの良い事業が広まると良いと思いました。

 

 最後に岐阜市市民病院では認知症に関する「研修、啓発、支援活動」を行なっているそうですので、認知症患者が在宅で生活する場合の住宅改修の時の参考になるように福まち建築士の研修にも利用させて頂ければと思いました。