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平成24年度活動報告

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第32回建築文化講演会

講演前に藤井会長の挨拶がありました。


第32回 建築文化講演会

開催日時:2012年9月8日(土) 14:00~17:00
開催場所:岐阜県図書館 1階多目的ホール
講師   :建築家 谷尻誠 氏
演題   :「未完の建築」


講演の様子

最後に青年委員長と女性委員長でお礼の挨拶。


文化講演会を聞いて

           報告者:長瀬八州余

 今回も例年通り女性委員会は受付のお手伝いをしました。
 ただ今年は一般の人は500円の入場料が必要で、学生は学生証の提示で無料となり、受付が少し煩雑になりました。
 入場者数、一般の人140名余で学生は30名ほどでした。会場の関係で入場が13時30分ということになりましたが、13時頃から並びはじめて、講師の人気をうかがい知ることができました。
 講演会の会場も県立図書館というのは私は初めてでした。節電の影響でしょうか、受付ホールはクーラーも入らず、照明もつかずで、最初は蒸し暑く薄暗いなかでの作業でしたが、途中からクーラーも入り、照明もつきました。
 講師は谷尻誠氏で演題は「未完の建築」でした。
 最初にご自分の現在までの軌跡を話されて、その中で建築に対する思い考え方を説明されて、気になった言葉は「いまいちな物を、いまいちのままやることを良しとしない」ということです。お話をうかがっていて、本当にいろいろと考えている人だと思いました。
 最初にコンセプトを考えるとか、名前に縛られないとか、スタッフと共に楽しむとか、いろいろな事を話されました。
 ご自分のできあがった作品について話すのではなく、コンペに出した作品について話をなさいました。「いまいちな物を、いまいちのままやることを良しとしない」という人なのでコンペでもついつい勝手に足してしまうのだそうです。問題解決よりも問題提議になってしまい、それで没になるのですが、プレゼンのツールになり、それが縁で仕事が回ってくるので、コンペに負けても仕事では勝つということだそうです。 
 質疑も多くの質問が出て、その中で日本人として伝統との関わり方という質問について、長く続いた物・型を残すことが伝統ではなく、イノベーションしているから伝統になっていると思う。イノベーションし続けることが伝統になるのだと思っていると話されました。
 3時間の講演時間で休憩もなく話し続けて、本当にエネルギッシュな人だと思いました。
楽しい講演で、別の側面からの物の見方ができて、有意義な時間でした。ありがとうございました。








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講演の様子


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女性委員会は受付のお手伝いをしました。