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平成24年度活動報告

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第55回建築士会全国大会「いばらき大会」

岐阜支部から参加の女性委員と集合写真


第55回建築士会全国大会 いばらき大会

日時:平成24年10月19日(金) 
記念講演、大会式典
会場:茨城県立県民文化センター

日時:平成24年10月20日(土)
地域交流見学会(エキスカーション)
Aコース県都・水戸の”歴史・文化”その”現在進行形”に触れる小さな旅行コース

参加者:3名


 

徳川ミュージアム(徳川博物館)にて



全国大会 記念講演 
 
妹島和世 記念講演会in県民文化センター

              報告者:高野栄子
 
 秋晴れで行楽日和の10月19日、20日と建築士会全国大会に参加してきました。
1日目はメイン会場について、まず妹島和世さんの記念講演を聴きました。
妹島さんは、いまから15年ほど前に岐阜の北方住宅のプロジェクトに参加されていたのでなじみがありましたが、実際にお話をお聞きするのははじめてでした。妹島さんは茨城出身で高校時代は水戸へ通っていたそうです。地元での凱旋公演でした。
 いくつか自身の作品についてお話されました。特にJR日立駅は地元ということもあって、力が入っているようでした。海に近いことを強調して水平に繋がる自由通路を設計されています。通路なので空調は行わず自然換気を取り入れ、海が見えるカフェなども併設させて日立市の玄関の顔となっているそうです。
 他には、伊藤豊雄氏らと共に、東日本大震災復興のため震災の被災地にある仮設住宅に集会所をつくるプロジェクトをされています。昨年岐阜で伊藤さんの講演を聴いたときにも話にでていました。「みんなの家」というそうです。すでに4箇所ほど竣工しているそうです。震災復興について、自分達には何ができるかということを訴えてみえました。
 他にも国内や海外でも多数のプロジェクトを実施中だそうです。私では思いもつかないような発想で進めていられるプロジェクトに、ただ感心するばかりでした。
 会場は450人ほど入るホールでしたが、満席で立ち見や通路に座る人等大盛況でした。
妹島さんの人気の高さがうかがえました。
 はじめて全国大会に参加して、同じ仕事にたずさわる人が一同に会して行うイベントに圧倒されました。とてもいい経験ができました。

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(講演の様子)


大会式典に参加して

                       報告者:宇佐美 泉

 妹島和代氏の講演会後、会場を移動して大会式典に参加しました。15:00式典に先立ち、
「震災から今日まで」のビデオが流れ、その中で震災により消滅した「五浦(いづら)六角堂」の再建までの様子はとても印象深いものでした。

 次にオープニングアトラクションは、県立大洗高校のマーチングバンドの演奏でした。平日4時間・休日8時間の練習量が物語るように、完璧な演奏と動きは私たちを魅了しました。観ていてとても気持ちがいいマーチングバンドでした。
 


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(動画でお目にかけられないのが残念です)

 

 15:30から大会式典が始まりました。茨城県建築士会会長の柴和伸氏よりあいさつがあり、会場の茨城県立県民文化センターも震災の被害に遭い、一時は開会も危ぶまれたそうですが、関係各位の尽力により復旧され、今日を迎えることができましたと話されました。今日まで大変ご苦労をされたことがよくわかりました。
 続いて、表彰式があり、連合会会長表彰や永年勤務職員表彰等がありました。

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 最後に、来年度開催地の島根県建築士会の皆さんが挨拶とアピールをされ、17:00に無事大会が終了しました。来年は島根県です、縁結びの神様でもある出雲大社へ皆さんで行きましょう!


 




二日目 地域交流見学会(エキスカーション)報告
       
                 報告者:長瀬八州余

大会二日目10月20日(土)
 朝から良いお天気です。ホテル前が集合場所になっていたので移動が楽でした。
 各県からの参加者が30名で、茨城県建築士会の方が2名、計32名で出発です。
 東日本大震災では水戸市内も液状化現象で大変であったと言うことでした。
車中より弘道館(水戸藩の藩校として第9代藩主 徳川斉昭公により天保12年(1841年)8月に創設されました。藩士に文武両道の修練をつませようと武芸一般はもとより、医学・薬学・天文学・蘭学など幅広い学問をとり入れた、いわば総合大学というべきものでありました。)を見ましたが、被災しており、復旧途中だと言う説明でした。
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(車窓から弘道館を見る)
 三の丸庁舎(旧茨城県庁舎)や水戸市水道低区配水塔などを車中より眺めて、徳川ミュージアム(徳川博物館)へ向かいます。

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(水戸市水道低区配水塔 きれいな建物でした。)

 徳川ミュージアム(徳川博物館)は、水戸徳川家に伝わった貴重な宝物類が見られる唯一の博物館で、歴代藩主・夫人たちの遺愛品や、『大日本史』編纂のために集められた資料も展示されていました。本物の水戸光圀公の印籠とドラマで使用された印籠が展示してありました。旧館と新館から建物は構成されていました。今回の見学会のサプライズで茶室の見学ができました。「得月亭」という茶室で平成21年に移築された建物できれいでした。

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(茶室)
 
 すぐ近くに偕楽園があり、そちらに向かいます。

 偕楽園は金沢の兼六園・岡山の後楽園とともに日本三名園のひとつに数えられ、江戸時代天保13年(1842)7月水戸藩第9代藩主徳川斉昭公により造られた、世界で2番目に広い公園です。園内をボランティアガイドさんの説明を受けながら散策します。「好文亭」という建物がありそこの3階から眺める風景は見晴らしいものでした。
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(好文亭3階からの眺め)

 「偕楽園 被災から復旧・復興へ」というパンフレットがあり、それを見ると震災の被害は甚大であったようです。短い期間に復旧作業を行い、開園できていることはすごいことだと思いました。
 昼食は「とう粋庵」という所でいただきました。美味しかったです。

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(お食事です。)

 次の行き先の水戸芸術館は、磯崎新設計の市制100周年を記念し開館した文化施設で、音楽、演劇、美術の芸術活動が、それぞれの専用空間で繰り広げられる建物です。芝生広場では結婚式が行われていました。また、100メートルのタワーがありそれに登って水戸市内を眺望しました。

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(水戸芸術館にて集合写真)

 
 14時に水戸駅に着いて解散です。
 茨城建築士会の方にはいろいろとありがとうございました。


       東京駅の見学
        
                         報告者:宇佐美 泉

 エキスカーションが予定より早く終了したので、一本前の電車で東京駅まで帰ってきました。それは私たちが、今回の全国大会を兼ねて、どうしても見ておきたかった東京駅を見学するためでした。
 東京駅は、皆さんご存知のように辰野金吾氏の設計により、1914年(大正3年)に開業しましたが、空襲でドーム屋根と三階部分を焼失したので、二階建て(二階部分まで)とドーム部分は八角形の屋根に補修され利用されていました。
 それを、2007年5月より5年間をかけて昔の形を忠実に復元し、三階部分とドーム屋根が復元され、このたびオープンしたのでした。
 初めに、ドーム内部を歩いて天井を見ると、方角を示す干支のレリーフを見ることが出来ました。大勢の見学客でごった返して、注目の高さが伺われました。
 その後、皇居に通じる正面の道路へ出て、道路の向かいから東京駅をみてみました。近代的な超高層ビルに囲まれているにも関わらず、レンガ積みの東京駅は周囲に溶け込んで以外に違和感はなく、とてもいい雰囲気でした。
 東京駅周辺は、内外ともにすごい人・人・人・・・で、新しい観光スポットになったんだなあと実感しました。とても満足をして東京駅を後にしました。




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(ドーム内部)

 


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(外観)