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令和7年度(2025)活動報告

HOME令和7年度(2025)活動報告セミナー「エスケー化研 建築塗材、遮熱素材の技術等セミナー」

セミナー「エスケー化研 建築塗材、遮熱素材の技術等セミナー」

講義の様子

 

日  時︓令和7年7月11日(金)13:00〜

場  所︓ふれあい会館 405会議室

日  程︓13:00〜13:15  受付

      13:15〜15:00  『建築仕上げ材の基礎知識』及び『屋根、外壁用遮熱塗料について』

    15:05~15:55 『色彩の基礎知識』

講 師:エスケー化研 派遣講師

参加者:11名(女性委員10名+一般士会委員1名)

 

 

講義の資料とボールペン

エスケー化研 建築塗材、遮熱塗料の技術セミナーの報告

報告者:桂川麻里





本日のセミナーはエスケー化研の方に行なって頂きました。

最初は建築塗料の基礎知識のお話でした。メーカーさんなのに製品の説明だけではなく一般的な内容だったのでとても勉強になりました。

最近は住宅の新築ですと工場から塗装された材料等を使用することが多く資料を見ることは減っていましたが、事柄がまとまっている資料も用意して頂いて改修の時などにはとても参考になります。

塗り直しが少ない溶剤塗料が多いかと思っていましたが、環境に配慮されて水性塗料の需要が伸びていて水性塗料でも性能がアップしているそうでそれぞれに適した選択が出来るようになりたいです。

 長寿命化仕様についてでは、防水材では新築や下地補修をした改修とは別に塗り重ねの改修をする時用の塗装剤もありますが、更に耐候性のある上塗り材を選択することで本当の長寿命化をはかることが出来るそうです。

 マンション等の修繕周期が12年周期から15~18年周期に変わってきているということから、新製品も紹介して頂きました。さらにバイオマス原料を含有しているということでCO2削減をした材料だということです。エスケー化研では上塗り、下塗りにどれだけ含有されているかバイオマスマークによって目視できるようになっているそうです。

 公共建築工事標準仕様書のポイントも教えて頂きました。新築でも改修でもの耐候性についての配慮が必要になり、特記で指示する必要が出来たということで、記入例も教えて頂きました。

 遮熱塗料(正式名称:高日射反射率塗料)についてでは、メカニズムについて教えて頂き、施主様に説明しやすくなりました。選定ポイントしては品質、耐久性、色の選定が必要で、更に遮熱塗料は汚れると熱を吸収し性能が低下するので汚れにくいものを選ぶと良いと教えて頂きました。

 質疑応答は活発な質問が出てそれぞれに真摯に答えて頂きました。

 

               

(↑ 講師の黒田秀之介氏)

 


( ↑ 講師の都田香氏) 

(↑ エスケー化研の商品)
 

後半は建築色彩の基礎知識についてお話しでした。

 景観法についてでは、美しい景観とはどういったもの等の話しから入りました。それらから考えると、規則的な色彩でまとまっていると落ち着いたものや派手目なものでも美しい景観となるということでした。

 景観法はその団体ごとで決まっているので、その地域ごとで最新情報を確認することが重要であることを教えて頂きました。

 色彩の基礎知識ではマンセル、日塗工とマンセル値、色の見え方についてお話し頂きました。

 マンセルについては日塗工の見方や表示の内容について説明頂きました。これは日塗工のポケット版に小さい字で記載があるのでなすが、なかなかこれを見る方がいないですが、これを参考に色を決定していくのが良いということでした。

 本日は短い時間の中でしたが内容の濃いセミナーでとても為になりました。