令和7年度(2025)活動報告全建女やまがた大会
令和7年度 第34回全国女性建築士連絡協議会(やまがた)その4 エキスカーション

エキスカーション報告
日時:令和7年7月20日(日)
参加者:岐阜県から 2名
テーマ:「山形から発信 みらいへつなぐ木への挑戦」
~雪・山・川がおりなす食文化と共に~
●エキスカーションコース一覧
Aコース 文翔館とコパル見学コース
Bコース 羽州街道をめぐる上山コース
Cコース 慈恩寺散策と道の駅 寒河江コース
Dコース 「将棋の将棋の書き駒・紅花染め体験」と「天童木工本社ショールーム見学」コース
Eコース 本館古勢起屋(登録有形文化財)見学と銀山温泉宿泊コース

愛知建築士会の女性委員が本館古伊勢屋の向かいの旅館永澤平八の3階に泊まっていた。

エキスカーション Eコースに参加して
報告者:長瀬 八州余
全体会終了後、エキスカーションコース毎に集合して、バスに乗ります。岐阜県建築士会からは、高野さんと長瀬の2名がEコースに参加です。
本館古勢起屋 24名、銀山荘 24名 総勢48名にて出発です。
山形市内を回って、車窓から、「山形ますごと館紅の蔵」「旧吉池医院」「御殿堰」「文翔館」を見ました。
市内の近い範囲に歴史を残す建物が残っていて、時間があればじっくり見学したいと思いました。
高速道路に入り、昼食会場の「白鳥十郎そば本舗」(河北町)へ向かいます。
冷たい肉蕎麦+餅1個をいただきました。河北町と言えば冷たい肉蕎麦発祥の地です。
(↑ 店内の様子)
(↑ 冷やし肉蕎麦と、餅。肉は鶏肉です。)
銀山荘に宿泊の人たちと別れて、バスを降りて、少し歩いて、本館古勢起屋に着きました。
(↑ 宿の若いお兄さんが案内してくれました。)
荷物を預けて、白銀の滝まで散策します。
(↑ 日向は暑いですが、木陰や滝の側は涼しいです。)
散策の間に預けた荷物を部屋に運んでくださっていました。宿に戻り、チェックインで鍵をもらい、昨日の基調講演講師の野瀬氏の説明を受けて、それぞれ自由に見学です。
野瀬氏は本館古勢起屋の大改修計画の設計監理をしており、今でも大きく関わりを持っています。
(↑ 野瀬氏の説明を受ける)
本館古勢起屋は1階、2階は大正時代、3階は昭和初期に増築された建物で、登録有形文化財を目指した作業をしながら大改修をおこない、令和5年8月7日に登録有形文化財に登録されました。
「本館古勢起屋」は大正3(1914)年の建造後、昭和7(1932)年に増築され、さらに長きに渡る全面改修を経た令和4(2022)年7月、ふたたび現代に蘇りました。
今回の登録では「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として、伝統産業施設のカテゴリーに登録されました。
[建物の解説文](文化庁サイトより)
銀山温泉街の銀山川北岸に所在する木造三階建温泉旅館。入母屋造銅板葺で各階に庇を巡らす。一階表通り側に浴室を設ける当地旅館の典型。客室は元は床構え付和室を並べる。玄関及び塔屋状の構えと、銀山川を望む二・三階の縁は歴史的温泉街の風情を形成する。
家具について質問したところ、中国製だと言うことでした。値段の事もあるが、制作時間がすごく短いとの事です。日本製ではあれだけの時間で納めることは難しいのではないかと言うことです。
(↑ 家具は中国製)
床材について、ふるいままの部分はあるのかと尋ねたところ、床材については階段の一部は昔のままの部分もあるが他は新しくなっているとの事でした。
(↑ 踏面 最初の2段は新しい物ですが、それ以降は古いままです。)
野瀬氏のおすすめの場所は、2階、3階にあるホワイエだそうです。ロッキングチェアに座って、外を眺めのが最高だと言うことです。
夕食は、少し離れた場所にある、野川亭にて部屋ごとに分かれて頂きました。
帰りに温泉街をそぞろ歩いて、途中でスイカジュースを飲みました。銀山温泉は尾花沢市にあり、尾花沢市はスイカの産地です。スイカジュースは、すごく味が濃くて甘く、メロンのような味がして美味しかったです。
今回、本館古勢起屋は、エキスカーションEコースの貸し切りです。宿泊客は全て女性なので、2カ所あるお風呂(大正風呂。硯風呂)は、どちらも時間指定無く入ることができました。手配してくださった山形県建築士会女性委員の計らいに感謝です。
7月20日は参議院選挙で夜のニュースは開票速報ばかりでした。
分科会の運営で疲れてしまい、早々に寝てしまいました。
翌朝の朝食は、写真のように豪華で美味しかったです。
(↑ 芋煮がついていました。)
高野さんは飛行機での帰路なので、遅い時間のバスでした。長瀬は新幹線での帰路で、朝8:25発の路線バスにて帰路につきました。
全建女での泊まりのエキスカーションは、私が知っている内では初めてです。
新しいことにトライして、私たちを楽しませてくださり、山形県建築士会女性委員の皆様ありがとうございました。