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2022年度 ぎふ木造塾 第1回講義

開催日時:2022年12月17日(水) 13:30~16:30

開催場所:ヤマガタヤ産業 板蔵ファクトリー

参 加 者:50名(一般34名・学生2名・その他14名)

講  師:建築家 安井昇氏

講義内容:木材の燃え方を知って火事に負けない木造をつくる

 

会長挨拶.jpg

会長挨拶

 

 今年度、ぎふ木造塾第1回の講義は、建築家 安井昇氏 に講義「木材の燃え方を知って火事に負けない木造をつくる」と題し、河原講義(青空講義)+会場で講義を開催しました。当日は、小雨が降る中、ヤマガタヤ産業様にも会場の設営から駐車場係と大変お世話になりました。ありがとうございました。

 前半の河原講義(青空講義)では、実際に木材の燃え方を2つ体験しました。一つ目は、「どちらが熱い?」と題し、①針葉樹木板t12とガルバリウム鋼板、②針葉樹木板t12と構造面材(ダイライト)、③針葉樹木板t12と不燃プラスターボードと、裏からガスバーナーで加熱し、その熱の伝わり方・燃え方等、比較実験しました。これは、実際の火災が起こった時に隣の部屋から熱や火どのように伝わるかを体験する実験です。熱伝導率(=熱の伝わりやすさ)を体験することを目的に行い、参加者の方々にその体験をして頂きました。特に学生の方は、実際の木材の熱に対する伝わりを体験できたと思います。

 

赤い服が安井先生

どっちが熱い、熱伝導率の体験①.jpg どっちが熱い、熱伝導率の体験②.jpg

どっちが熱い?熱伝導率の体験①       どっちが熱い?熱伝導率の体験②

 

 次に、焼杉体験をしました。建築の外壁材に使用される杉板t15を三角に合わせ、点火し火が上昇していく過程で、焼杉ができました。実際に外壁材に使用する際は、表面に研磨します。焼杉は、表面を炭化させた仕上材で、表面の炭化層が、板の対候性・耐久性を向上させます。

 

焼杉実演①.jpg 焼杉実演②.jpg

焼杉実験①                 焼杉実験②

 

 後半は、木材の防耐火設計と題し、近年の建築火災の状況からわかるこれからの火災に対する防火設計のお話を聞きました。近年、いろいろな研究がなされ、また建物の木造化の流れから防火の法律が見直されつつあります。安井先生は、設計者でもありますが、研究でもご活躍されており、大規模な火災実験映像や法律の緩和の流れなど、最新の技術・情報も交えての講義をして頂きました。木造塾には、たいへんお世話になっている先生で、今回もありがとうございました。

 

講義風景.jpg

講義風景

 

 今回は、会場が「ヤマガタヤ産業 板蔵ファクトリー」という事もあり、前半と後半の講義の間に、ヤマガタヤ産業の社員の方から、木材のテーブルや家具の実物説明を受ける時間もありました。普段は座学講義の木造塾ですが、今回は講義以外での体験型の講義となり、とても充実した講義でした。安井先生、ヤマガタヤ産業の皆様、大変お世話になり、ありがとうございました。

 

木造塾委員長挨拶.jpg

木造塾部会長挨拶

 

 年明けにも、木造塾の講義を予定していますので、皆様、今後ともよろしくお願いします。

 
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