岐阜県建築士会 女性委員会

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平成24年度活動報告ブロック会 後期 愛知県犬山大会

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東海北陸グロック会 後期 犬山会議 報告3

聖ザビエル天主堂にて集合写真

東海北陸ブロック会 女性建築士性協議会
    後期ブロック犬山大会
 
【日 時】平成25年2月16日(土)12:30~20:30
     平成25年2月17日(日)10:00~13:00
【会 場】1日目 名鉄犬山ホテル
     2日目 博物館 明治村
【テーマ】「時代に愛された建築を知る!犬山大会」
 

 

―2日目―
【見学会】10:00~13:00
     博物館 明治村
【閉会式】12:30~13:00
 
聖ザビエル天主堂にて閉会式がおこなわれました。

明治村ホールにて昼食



明治村見学を終えて

報告者:河内 美代子

予め決められた番号で何班かに分かれて、明治村の見学をした。天気は良いものの村内に雪が残る寒い日で、一人1個づつ貼らないカイロの支給があった。
私の班は、先に北側のいくつかの建物を見てから、帝国ホテルの修理保全担当の方(女性!!)から説明を聞いた。普段は入ることが出来ない屋上などへも回り、その修理保全がいかに大変か、苦労しておられることが説明を受けてそして目で見てよく理解が出来た。
ライトの建築は有機的と言われるが、日本人の感性に良くあった建築だからこそ、余計に評価理解されるのだろうと思う。もちろんライトの家があったシカゴでもボランティアガイドによるツアーがあるほど評価されていますが。
彼の設計意図の説明、そして時代を経て、なお美しさを保ちつつも劣化に対する手当の困難さに我々までもがため息が出てしまいそうだった。
ガラスに組み込まれた金箔の美しさと夕日が差し込む時間帯には反射してきっと素晴らしいだろうと想像し、ライトが目論んだ計算づくのすべての美しさに見とれた。
また、是非、夕日の時間帯にも出かけてみたいと思った。
全体会時の犬山市長さんの挨拶に、雨漏りのしない屋根の設計をしてほしいと言う話があったが、藻の生えたコンクリートを洗うことも出来ないなど(かえって菌が拡散する恐れがあるため)保全担当の方々が色々苦労されておられるのだが、寿命・経年劣化対策と建設費・維持管理費用の天秤は住宅に比べて、とりわけ商業目的の建物の場合は厳しく、どうしたら名建築を残せるかは難しい課題だと思った。

同じ班の岐阜県メンバーと記念撮影





屋上でクラックの補修箇所などの説明

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ガラスに組み込まれた金箔

 

報告者:井之口洋子

午後からの見学ということで西園寺公望別邸 坐漁荘 を工事中ということでしたが見学させて頂きました。
歴史的建造物を修復中に見ることができる機会は滅多にありませんので、床下から壁内まで見ることが出来、興味深いものでした。
特に、驚いたのは建てた当時から鉄の板で筋交いを作ってあり、真壁の中に納まっていたことと、小屋組を工夫して風対策をしてあったことでした。
西園寺公望が建築に対して造詣が深かったんだろうと思います。現在は屋根の腐食に対して苦労していると担当者からの話も考えさせられました。
歴史を残しながら、現代に合わせていくのは環境の問題や法律の問題など色々課題があるようでしたが、建物に携わっている方が真摯に向き合って工夫されている姿に感動しました。

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ヘルメットと軍手を渡されて現場に向かいます。

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床組の様子。

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西園寺公望別邸 坐漁荘内部での見学の様子。

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閉会式会場の聖ザビエル天主堂のステンドグラスに照らされて。

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事前に注文していたお弁当。
寒い日でしたので、温かいお吸い物がありがたかったです。