岐阜県建築士会 女性委員会

公益社団法人岐阜県建築士会 女性委員会
岐阜県建築士会公式HPはこちら

令和8年度(2026)活動報告令和8年度第35回全建女東京大会

HOME令和8年度(2026)活動報告令和8年度第35回全建女東京大会令和8年度 第35回全国女性建築士連絡協議会(東京)その2 委員長会議、活動報告、被災地報告、基調講演

令和8年度 第35回全国女性建築士連絡協議会(東京)その2 委員長会議、活動報告、被災地報告、基調講演

基調講演 講師の末光夫妻


【プログラム】
令和8年7月19日(日)
全国女性委員長(部会長)会議
12:00~13:30      於:日本建築学会建築会館ホール/ZOOM

令和8年度 第35回全国女性建築士連絡協議会(東京)

[受 付] 13:45~14:00    於:日本建築学会建築会館ホワイエ/ZOOM

[開会式] 14:00~14:20   於:日本建築学会建築会館ホール/ZOOM
・開会の辞
・主催挨拶 公益社団法人 日本建築士会連合会会長
・委員会担当副会長挨拶 公益社団法人 日本建築士会連合会副会長
・委員長挨拶、運営説明 公益社団法人 日本建築士会連合会女性委員長

= 休憩14:20~14:30 =

[活動報告] 14:30~15:00(30分)(各 15分×2)
・京都府建築士会「古民家の押し活を通じて地域の魅力発信」(15分)
・長野県建築士会「信州環境ECOコンテスト」(15分)
[被災地報告] 15:00~15:15(15分)
・宮城県建築士会「被災から15年『記憶の中の住まいプロジェクト』の活動」(15分)

= 休憩15:15~15:30 =

[基調講演・質疑応答] 15:30~17:00(90分)
「対話が紡ぐ環境デザイン 未来へつなぐ風、光、熱のかたち」
・講 師 建築家・SUEP. 末光弘和氏+末光陽子氏


 

全国女性委員長(部会長)会議での質疑の様子



令和8年度 全国女性委員長(部会長)会議報告

報告者:桂川麻里

 

場所 :日本建築学会建築会館ホール

出席者:岐阜県から2名 総数:68名      

 

 岐阜県の女性委員長になっての全建女で、はじめて委員長会議に出席するので、緊張しながらの参加でした。席はあらかじめ決められていて、岐阜県の場所に座りました。周りの人と名刺交換やお話をしているうちに、会議の時間が始まりました。

 はじめは連合会の古谷会長、女性委員会担当の松山副会長の挨拶があり、協議事項として、今回の連絡協議会のアピール(案)と全国大会の女性委員会セッションについて、令和9年度の全国女性委員長(部会長)会議開催の件についてのお話がありました。全建女は東京大会と地方大会が順番に行われますが、地方大会においては委員長(部会長)への交通費の補助が会の予算の逼迫の原因となっているそうで、来年度から地方大会での委員長(部会長)会議は大会のひと月前ほどにオンラインにて行い、交通費の補助はなしとなるそうです。みなさん半額補助がなくなる旨を自県へ報告し、予算取りをする必要があるため、それぞれの件の本会への連絡を連合会からして欲しい旨を意見として出していました。岐阜県でも9月頃から来年度の予算を検討する必要があるのでしっかり話し合いたいと思いました。

 次に「全国女性委員長の本音トークセッション!」が行われました。いつもと違う趣向とのことでした。自己紹介カードと付箋に「教えて!」「目指す姿」「ジェンダー」「その他(前記以外に言いたいこ)」について書き込み、自己紹介をしつつ、付箋に書いたことについて話しをし、それに対して自県や自分はこうだと有益な情報を聞くことが出来、愚痴も出ましたが、みなさん前向きな感じでとても楽しい時間が過ごせました。

 まだまだ話したりなかったですが、全国に自分と同じ思いの方々がたくさんいると思いながら、委員長として2年間頑張れそうな気がしました。



(↑ 連合会 古谷会長 挨拶の様子)

 


(↑ トークセッション⑤グループでの集合写真)

 

活動報告

報告者:井之口 洋子

 

①古民家の押し活を通じて地域の魅力発信
コメンテーター:京都府建築士会 徳光都妃子 氏
 

世界遺産である醍醐寺を中心とした地域についての活動報告でした。

醍醐寺周辺地域は開発が制限されており、地域住民には地域保存への意識が低かったことがきっかけだそうです。個人所有の住宅でも歴史的建造物として価値のある建物も数多くあったそうです。

そこで地域の歴史を学び、魅力を発見、発信することを始めました。活動は地域住民も巻き込んでの勉強会や小学校への総合学習の協力、写真集の発行など多岐にわたり、山田家という古民家を残していくために積極的に活用されたりしていました。最近の活動はお茶会のある風景を生成するというテーマで竹でモバイル茶室を作り「コモン茶会」を開催。ゆくゆくは「醍醐大茶会」を目指していくそうです。

資料にはありませんが、養蜂にも取り組んで地域活性化を進めていきたいと報告されていました。

P1054925.JPG

 

②信州環境ECOコンテスト
コメンテーター:長野県建築士会 北村あや香 氏
 

こちらのコンテストは青年・女性委員会の中の活動から始まって、目指したのが若い世代とのつながりを作り、建築士についてや、建築という仕事の面白さを知ってもらうことでした。将来的には建築業界の仲間を増やしていきたいという思いだそうです。

当初はなかなか学校側の理解が得られず難航したそうですが諦めず周知活動を重ね平成20年度に第1回信州環境ECOコンテストにこぎつけました。

コンテストでは作品を出品した生徒や学生が建築士の前で発表する形式でした。審査

員には建築に関わる方々でした。その後、希望する学校へはワークショップを開催し、建築士と生徒が直接対話しながら課題に取り組むこととなりました。この活動をきっかけに建築業界へ進んだ方もいるそうです。

活動を続けて行くのは容易ではなく、いろんな課題がありますが目的や価値をどのような形で次世代へ引き継いでいけるのかを模索していると報告されました。

P1054927.JPG

 

 

被災地報告

報告者:井之口 洋子

「被災地から15年『記憶の中の住まいプロジェクト』の活動」
コメンテーター:宮城建築士会 西條由紀子 氏
 

東日本大震災の被災地であった宮城県建築士会からの報告でした。

被災地では住宅を失った方が多く、住んでいた家の暮らしの記憶を可視化する活動をされていました。聞き取りをしながら間取り図を作成し、それを冊子にまとめたそうです。

コロナ禍で作業が中断された時期もありましたが、記憶を伝える冊子を発行するためにクラウドファンディングにも挑戦されたそうです。

冊子が発行され、間取り図を手に被災地に立ち暮らしの様子を語る現地ツアーも開催されました。参加者からは文章や映像からは得られないことなども語って頂いたそうです。

冊子は「記憶の中の住まい 冊子」となり宮城建築士会で購入できるそうです。
 

f6b0b3e2f27a4c53f082e57dd853778bbf8ce3fb.JPG




基調講演に参加して

 

テーマ:未来へつなぐ「まち・ひと・建築」~対話から生まれるかたち~

基調講演題目:「対話が紡ぐ環境デザイン 未来へつなぐ風、光、熱のかたち」

講師:末光弘和氏+末松陽子氏(SUEP.)

 

報告者:髙野 栄子

 

今年度の基調講演はご夫婦で設計をされている末松氏が講師で環境とデザインについてのお話でした。お二人は地球温暖化のなか省エネやZEH、ZEBをめざすため、建築が内にとじてしまっているのではないかと感じ、開放系の循環システムと境界を越えた外部とのエネルギーや物質のやりとりを考えて設計されるそうです。

P1054944.JPG
(↑ 講演の様子)
 

その中で実際のプロジェクトについて印象に残った事例を報告いたします。

「ミドリノオカテラス」

コーポラティブ住宅を、風や光だけでなく「生態系」も視野に入れて更新したプロジェクトでした。植栽計画で、鳥や蝶など具体的な生き物の行動範囲や相性まで考えて計画しているのが特徴です。風と光だけでなく「生物多様性」を含む環境デザインとして位置づけされ、

「どの生き物を呼び込みたいか」を対話しながら決め、そのために植栽や外部空間を調整していったプロセスを「対話が紡ぐ環境デザイン」として紹介されました。雨水の利用などにも特徴がありました。
P1054952.JPG
(↑ ミドリノオカテラスの説明の様子)
 

「下田市庁舎」

既存建物を部分的に残しつつ、増築して新庁舎を構成した「コンバージョン型」の庁舎でした。旧校舎と体育館という「かつての学び舎」の記憶を継承しながら、環境負荷の小さい持続可能な庁舎像を示したことが新しいと思いました。今後の人口減少などを見据え60年後の庁舎のあり方までを想定した計画になっており感心しました。

P1054969.JPG
(↑ 下田市庁舎の説明画像)
 

「TENOHA代官山」

期間限定利用を前提とした木造建築で、将来の解体や移設を見据えた「分解・再利用可能な建築」として設計されています。都心駅前という条件の中で、緑や木材を活かしながら、まちとつながる環境をつくっているところがすごいと思います。
P1054958.JPG
(↑ TENOHA代官山の説明画像)



P1054974.JPG
(↑ 末光さんへの質疑の様子)

P1054982.JPG
(↑ 基調講演時の会場の様子)