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令和元年度(2019)活動報告

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令和元年度 第29回全国女性建築士連絡協議会(東京)その3 分科会報告

G分科会 コメンテーター二人の様子



日時:令和元年7月13日(土)~14日(日)
会場: 全国女性建築士連絡協議会・・・・・日本建築学会建築会館ホール
     (東京都港区芝5-26-20)
参加者:分科会参加者207名
    岐阜県 4名(E分科会:1名 G分科会:3名)


 

A分科会「被災地支援の取組み」・・・・・・・・・・・(参加16名)

B分科会「環境共生住宅心地よい暖かさを求めて」・・・(参加32名)

C分科会「歴史的建造物と建物再生」・・・・・・・・・(参加34名)

D分科会「会員拡大へ向けた取組み」・・・・・・・・・(参加22名)

E分科会「木造塾」・・・・・・・・・・・・・・・・・(参加24名)

F分科会「子供と住環境」・・・・・・・・・・・・・・(参加27名)

G分科会「高齢社会と住まい」・・・・・・・・・・・・(参加41名)
     コメンテーター:岐阜県

H分科会「クリークの再生とまちづくり」・・・・・・・(参加11名)



 


E分科会「木造塾」に参加して

 

報告者:岡田 利里

 

 

建築士会に入会して約1年の私は、岐阜県の木造塾にもまだ参加したことがないのですが、普段の業務に活かせるような木造に関する知識を得られたらと思い、この分科会の参加を希望しました。

今回、木造塾の分科会には25名ほどが参加しました。

前半は、香川県建築士会のコメンテーターによる「かがわ木造塾」の活動紹介がありました。

「かがわ木造塾」は、2010年に発足以来、毎年5~6回の講座を実施してきました。例として、県有林での森林体験(ヒノキの間伐材への植菌、なめこの収穫、キノコ汁の試食)や、県外一泊してのフィールドワーク、平日夜に県内の建築家や職人さんに聞く実例勉強会など、多様な取り組みの紹介をされました。それらの講座において、

・座学の講座では、DVD撮影をし、アーカイブとして保存し、講座欠席者や希望者に貸し出す。

・講座は全て1時間1単位のCPD単位が取れる。

・アンケートを実施し、講師や講座の要望を聞き、講座を決める。

などの工夫をされていました。特に、講師として招いた人のところに、次の年には見学会に伺うようにして、講師とのつながりを大切にして講座を続ける工夫をしているということが印象的でした。

後半は、4つのグループに分かれて意見交換を行いました。同じグループの中には、ご夫婦で設計事務所を経営されていて、木造の知識を深めたいという人、工務店で設計・監理をされていて、ツーバイフォーから在来工法に切り替えたため、在来木造に関する知識を得たいという人、内装工事の現場監理をしている人などがおり、建築士として携わることが多い木造建築を、色々な側面から学びたいと思っている人が多い印象でした。

意見交換のテーマは、「地方や少人数でも持続可能な勉強会の進め方」についてで、

・木造塾を継続していくためには、予算、事務局の運営などの工夫が必要である。

・家族で参加できるような講座、次世代を担う子供たちへの森林教育などの講座を行う。

等の意見がありましたが、グループ内では実際に木造塾を計画する側の立場の人はいませんでしたので、あまり具体的な話には踏み込めませんでした。

 今回、初めて参加した全国女性建築士連絡協議会でしたが、女性建築士の方たちが、普段の業務以外にも様々な活動をされていることが分かり、刺激を受けることができました。

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(↑会場の様子)

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(↑まとめの様子)
 

 



 

G分科会「高齢社会と住まい」

 

報告者:高野 栄子

 

今年度岐阜県建築士会女性委員会は分科会でコメンテーターを務めることになりました。全建女は何度か参加しましたが、まさか自分がコメンテーターとして発表することになろうとは思ってもいませんでした。建築士会に所属し女性委員会の活動を始めて10年以上になりますが初めてのことで、お引き受けしたことはいいのですが上手くいくのかどうか正直言ってとても不安でした。

3月の始めに連合会の方から下川さんにご連絡があり、昨年度のまちづくり賞の受賞を知り全建女の発表の依頼がありました。お声かけて頂いたからには「福まち建築士」のPRも兼ねて発表しましょうということになり、一緒に全建女に参加される福まち部会の伊藤さんも巻き込み準備にかかりました。女性委員会からは長瀬さんと岡田さんにもご協力頂き、福まち部会のメンバーとの共同で準備を進めました。

5月、6月と皆さんお忙しい中、日曜日の午後に集まり、発表原稿の内容確認、パペットの動画制作をしました。はじめは全建女の会場で実際にパペットを上演する予定でしたが、何度か話し合いを重ね、とても大変だということで動画を作成し、見て頂くことになりました。限られた時間で皆さん一生懸命取り組みなんとか7月初めには動画が完成し、先行してその動画はYouTubeにもUPしました。

そして迎えた本番、早くから会場入りし準備を進める中、用意して頂いたパソコンに少々苦戦しました。パワーポイントで事業の内容を説明し、動画もなんとか再生できました。福まち部会の成り立ちからその仕組み、各研修の内容とこれまでの実例を紹介しました。

そのあとの意見交換会では、発表の内容や動画についての質疑は意外に少なかったです。参加者の皆さんが各地で高齢者と住まいに取り組む活動の内容や、現実の業務の実態など活発な意見が出ました。

いままで岐阜県内での士会活動に参加しておりましたが、あらためて建築士会は岐阜だけではないこと、日本中で同じような考えで活動している方がみえるということなどわかりました。岐阜だけでない広い視野で活動を考えるいい機会になりました。分科会に参加された方の貴重なご意見を参考に今後の活動に役立てて行きたいと思います。

最後に一緒に参加してお手伝い頂いた長瀬さん、岡田さんありがとうございました。

伊藤さんご苦労様でした。福まち部会の皆様には大変お世話になりました。

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(↑会場の様子)

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(↑人形劇の動画再生の様子)

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(↑会場へ持っていたパペット2体を皆さんに回した。)