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平成22年度活動報告グロック会 後期 岐阜県高山大会

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第1分科会(一位一刀彫り体験)の様子


建築士会東海北陸ブロック会 青年建築士協議会・女性建築士協議会
平成22年度ブロック高山大会

日 時:平成23年2月26日(土)・27日(日)

第1分科会:一位一刀彫り体験(ブロック協議会)
第2分科会:おんさい岐阜(女性協議会)

第3分科会:高山・祭屋台技術保存(岐阜県青年委員会)


 

第2分科会(おんさい岐阜)の様子

第3分科会(高山・祭屋台技術保存)の様子



第一分科会 一位一刀彫り体験に参加して
 
                    報告者:下川 綾子
 
今回初めて東海北陸ブロック高山大会に参加させていただきました。
第一分科会では、一位の木を用いてペーパーナイフを作りました。
まず、飛騨一位一刀彫協同組合の職人さんに一位の木の特徴や一刀彫についてのお話を聞きました。一位一刀彫は一位の木目や色合いをそのまま生かして仕上げるもので、今回のペーパーナイフも、年輪の外側にある白太という白みがかっている部分を富士山の装飾部分に生かしたものでした。工程としては、ある程度ナイフの形に木取りされているものを彫刻刃で形を整えた後、紙やすりで仕上げるという作業です。職人の方だと10分程度で出来るということでしたが、彫刻刃の扱い方が難しく、なかなか思うような形にするのに苦労しました。仕上げの段階では、皆さん個性あふれる建築士の方というだけあって、好きな模様や文字を入れて自己流にアレンジされていました。私も、自分の名前と雪の結晶の模様を入れた作品を作りました。
今回、飛騨の匠の技を職人の方から直接教えていただき大変貴重な体験ができました。

第1分科会2.jpg
作業の様子
 


できあがった作品



第2分科会 おんさい岐阜(誰にもやさしいまいづくり)

講演会「高山市 誰にもやさしいまちづくり」
   
講師:高山市基盤整備部 都市整備課 課長 浦谷公平氏
事例発表:おんさい岐阜 
   
岐阜県女性委員会
高山市 ユニバーサルデザインの取り組み事例の紹介と見学
   
高山グリーンホテル ユニバーサルルーム

             
会場:高山グリーンホテル 鳳凰の間

                     報告者:松村久美子
 
高山市の「安全・安心・快適なバリアフリーのまちづくり」の取り組みについて
具体的な事例からご講演頂きました。バリアをなくすことが新たなバリアを生み出すなどの課題も紹介され、改めてバリアフリーとは?を考える機会になりました。
 
事例発表ではユニバーサルデザインや子育て支援の視点で見学会を兼ねた岐阜県の活動を発表し、岐阜県各地の建物を紹介しました。
 
高山大会P1010123.jpg
パワーポイントを使って岐阜県女性委員による事例紹介の様子




「第3分科会:高山・祭屋台技術保存」

                       報告者:伊藤 麻子
 
 年に2度行われる高山祭りに引き出される祭屋台について
第1部 講演
第2部 高山祭屋台会館、屋台蔵見学
 
 講師は、高山市郷土館 学芸員の田中 晃氏でした。
田中氏は郷土の歴史や事象に大変詳しく、市民の勉強会などにも講師として活躍されている方です。
 以前仲間と、古い味噌屋さんへ見学に伺ったとき、「田中さんが時々うちへ遊びにいらっしゃる。」と聞いて、氏がいかに普段から昔からのものと深く関りあっているかと、驚いてしまったことがあります。

CIMG1655.JPG
(講演の様子)

 
 講義は歴史と特徴のほか、町中の人々が生活の中で、重要文化財を守り、伝えていくことの苦労が語られました。
 
 このあと、バスに乗り屋台会館へ移動し、実物を見学しました。
祭りのときだと、人が多すぎてあまりゆっくり見たことがありませんでしたが、高い位置からも眺められ、新鮮に感じました。

CIMG1657.JPG
(屋台会館での見学風景)

 
 上三之町の屋台蔵も特別に開けて見せてもらえました。
重い蔵戸が開いたときはどよめきが起こりました。
 観光スポットの中心で数十人がかたまって見学をしていたので、そのあたりは一時的に祭の時のように大混雑でした。

CIMG1662.JPG
(上三之町の屋台蔵の内部)

 
 屋台蔵の修復工事はいくつか経験しましたが、同じように見えてもそれぞれ違った作りになっていて、いつも新しい発見があったことを思いだしました。
 
 他県の人の質問にあまり良く答えられずに、歯がゆい思いをしましたので、もっとよく地元のことを勉強しようと決意した分科会でした。