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気楽にらくだ会

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第9回 気楽にらくだ会 in高山

陣屋前にて集合写真

 

  

 第9回 気楽にらくだ会

日時:平成22年1月16日(土)11時~16時
会場:ひとまちぷら座 かんかこかん 2階
    高山市上二之町44-4 電話0577-33-5055

第一部 高山駅からかんかこかんへ移動
     (バリアフリーのまちづくりを見学しながら移動)
第二部 昼食交流会
第三部 講演会「バリアフリーのまちづくり」
     講師:高山市基盤整備部 都市整備課 浦谷公平氏
     講師:高山市企画管理部 企画課   森 由貴氏
第四部 バリアフリーと古い町並み建物見学


 

講演会風景
浦谷氏にはまちなみ見学でも説明をしていただき一日ありがとうございました

昼食のお弁当
きれいで美味しかったです。




気楽にらくだ会in高山(第9回)
 
参加者:17名《(女性委員5名、飛騨支部長+飛騨支部会員6名(女性2名含む)、青年委員2名、その他岐阜からの参加者3名》+市役所職員2名­=合計19名
 
                      報告者: 河内美代子
 
素晴らしい絶好の見学会日和でした。前日は吹雪だったそうで、「何とみなさん、心がけがいいのでしょう」と飛騨支部の方々が言ってくださいました。でも除雪が間に合わないほどの雪の日々が続いた後だったので、道路には踏み固められた雪がいっぱいあり、滑りそうになりながらのそしてとても寒い街歩きではありました。しかし、おもてなしの心を前面に出した観光都市高山は歩いていても、楽しい心癒される街で、また白い雪と青空のコントラストはとても素敵でした。
駅に集合した後、飛騨支部の方々が一緒に説明しながら歩いてくれ、彼らも観光客のように歩くことは滅多に無いので新しい発見があると喜んでお付き合いくださいました。歩きながら見学したバリアフリーのポイント箇所は雪国ならではの配慮もあったりしてなるほどと感心しきりでした。
まず駅前の道はロードヒーティングが施してあり、見事に雪がありませんでした。トイレには暖房設備もあり、トイレの絵表示も工夫されたものでした。また、昼食後に市役所の方が講師となって「バリアフリーのまちづくり」のテーマで講演してくださったのですが、観光案内やパンフレットは日本語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語で作成するのが標準で、市のHPは実に11ヶ国語で表示されるそうです。まずは言葉のバリアフリー化ですね!
高山市のまちづくりの取り組みはバリアフリー、ユニバーサルデザインを基本に、使う人の立場に立ってフィードバックしながら進めて誰にもやさしいまちを実現しているとのことです。とりわけトイレや道路に工夫が見られ、高山おもてなしトイレの取組み結果として公的民間合せると何と約130か所に車いす対応トイレがあるそうです。しかし歩車共存型道路の取組みでは狭い既設の道路をうまく活かした素晴らしい提案なのですが、新たなバリアーとして利用者のマナー・モラルの問題も発生しているようです。
市独自のまちづくり条例を制定して意欲的に取り組んでいる福祉観光先進市の高山はこれからもさらに住みよいまち(=行ってみたいまち)になって行くと心強く思いました。