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平成30年度活動報告

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平成30年度 第28回全国女性建築士連絡協議会(高知)その4 エキスカーション報告

エキスカーション6の見学の様子

日時:平成30年7月29日(日)
エキスカーション
参加者:3名
 

 

エキスカーション 6コース

1コース 設計者山本長水さんと行く!名建築「かたつむり山荘」

2コース もうすぐ世界遺産認定!?四国霊場3/88ヶ所巡り

3コール かまどで炊いたご飯と赤れんが商家 再生・活用プロジェクトを学ぶ

4コール 仁淀ブルーを屋形船で堪能♪土佐和紙のまちで紙すき体験

5コール 高知で2番目の重伝建地区 武家のまち土居郭中散策

6コース 老舗専門店のうなぎを食べる 白壁のまち佐川でお酒の文化を学んじゃえ


今回台風12号の影響で1コースはかたつむり山荘までの道が危険なため、山本長水氏の他の作品を見学することになりました。

4コースは屋形船のため6コースに変更になりました。



 

エキスカーション 5コース

「高知で2番目の重伝建地区 武家のまち土居郭中散策」

に参加して

 

報告者:長瀬八州余

 

 閉会式後、各エキスカーションに分かれて、バスに乗り込みました。

私が参加した「エキスカーション5」は、今回一番の少人数、15名(各県から13名+高知県建築士会女性委員2名)での参加でした。バスが中型で、細い路地を進むには、よい大きさでよかったと運転手の方はおっしゃっていました。

 高知県で重伝建地区(重要伝統的建造物群保存地区)の一番目は室戸市の平浦地区で2番目が安芸市の土居地区で、広さは9.2ヘクタールです。平成24年7月に選定されました。

土佐藩家老の五藤家屋敷を中心に土用竹や瓦塀など、近世の骨格を今に伝える町並みで、武家屋敷の面影をとどめていました。

 

バス移動一時間弱で昼食会場の「郭中ふるさと館」に到着しました。地元のご婦人が運営している食堂で、安芸名物釜揚げチリメン丼と旬のナスを使った「おもてなし膳」をいただきました。美味しかったです。ごちそうさまでした。

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(利用したバスと食事処)

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(昼食のおもてなし膳)

 

蓮の花が咲いているお堀回りを歩いて五藤家住宅へ向かいました。

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(蓮の花)

 

五藤家住宅は明治2年(1969)に土居の廃止が決定され、五藤家安芸屋敷は取り壊されたが、翌年にはその敷地の所有が認められ、明治20年代半ばには現屋敷が再現されました。今は安芸市が管理しています。

屋敷内部にてプロジェクターを使用して安芸城の歴史、五藤家の歴史、土居郭中の歴史、町並み等の説明を市の職員の方から受けました。現在土居郭中の家数は63戸で、江戸時代から住み続けている家は14戸だそうです。

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(座学の様子)

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(建物内部 一本の丸太梁)

 

その後外に出てボランティアガイドの小松さんと土居郭中内を歩きました。

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(写真ではわかりにくいかもしれませんが、瓦の桟の向きが右側と左側の2種類あります。
これは、風向きによって使い分けているという説明でした。それだけ高知は風が強く吹くということだと思いました。)


 

町民の方が「郭中保存会」を組織して、生け垣の刈り込み等をして清掃・保存をおこなっているという説明を受けました。

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(生け垣と瓦塀)
 

少し雨に降られましたが、終盤は日も差してきました。

野良時計の前で集合写真を撮り、岐路につきました。

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(野良時計の前で集合写真。)

 

行きと帰りのバスの中で、高知県建築士会女性委員の方とお話をして、今回の高知大会での苦労話を聞きました。

エキスカーションについては、やりたいことが多すぎて、半日では盛り込むことができず、泣く泣くカットしていく事が多かったということです。

今回の全建女は7月の豪雨に始まり、台風12号に振り回された大会になりましたが、高知県女性委員の皆様は臨機応変に対応されて、参加した私は何も心配することなく過ごす事ができました。本当にありがとうございました。


 

エキスカーション 6コース 

老舗専門店のうなぎを食べる白壁のまち佐川でお酒の文化も学んじゃえ に参加して

 

報告者:桂川麻里

 

高知を訪れるのは2度目ですが、1度目は一般的な観光地しか行かなかったので、エキスカーションは楽しみにしていました。どこも惹かれるところはありましたが、うなぎを食べて、白壁のまちを見て、お酒も飲めるとなったら、このコースしかないと思い参加させて頂きました。

1人で参加予定でしたが、大雨や台風の影響で1コースの「かたつむり山荘」へ行けなかった長尾さんと一緒に参加しました。

 

バスの中でうちわとお茶と「ミレーフライ」を頂きました。高知(土佐)のお土産はこれだ!!とは知らなかったので、お土産に買って帰りました。

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(↑団扇とお茶とミレーのお菓子)


 

昼食は予約をしないと食べられないという「大正軒」でうなぎを頂きました。うなぎは大きくて皮はパリッと中はフワッとで美味しかったです。


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(↑食事の様子)

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(↑料理)

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(↑お店の外観)

 

 

食べ終わった後は徒歩で「さかわ上町まちなみあるき」をしました。まずは佐川地場産センターへ観光ガイド「NPO法人さかわくろがねの会」の方から説明を受ける為に訪れました。説明を受けなければ通り過ぎてしまいますが、石積階段のあちこちに化石がありました。
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(↑石垣の中の化石)


地場産業センターの中にはさかわの模型作家「栗田眞二氏」作成のさかわの街並みを表現した模型がたくさんありました。瓦一枚一枚や出入口も開いたりととても手の込んだものでした。
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(↑センター内での説明の様子と模型)



その後外へ出て歩きました。白壁と下見板張りがとてもきれいな街並みでした。所々で中を見られる建物もあり、リフォームされているものの、昔の面影を残しつつスッキリとした内装が多かったです。
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(↑町歩きの様子)


 

「日本の植物学の父」と言われる「牧野富太郎氏」が良く遊んだと言われる「金峰神社」の前を通り、土佐三名園のひとつと言われる「青源寺」へ行きました。
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(↑金峰峰神社の入り口)


そこで庭園の話や現在はつぼみでしたが牧野氏にゆかりの深い黄蓮華升麻(キレンゲショウマ)のお話も伺い、庭園を見て回りました。
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(↑青源寺の住職さんのお話の様子)

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(↑庭園の風景)


住職さんが帰り際に岐阜県の名札を付けていた私たちに声を掛けてくださり、薄墨桜の存在を教えて頂きました。岐阜の薄墨桜を頂いて植えたそうです。これは観光マップにも載っていないですが、葉桜だと分かりにくいですが、境内からも見えますし、青源寺から牧野公園に行く途中にありますので、岐阜県民ならちょっと足を延ばして訪れて欲しいです。
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(↑薄墨桜)



 

建物とお土産買いを楽しめる3件、日本酒は「司牡丹」さん、雑貨は「旧竹村呉服店の喫茶まるきゅう&雑貨屋キリン館」さん、さかわのお土産なら観光協会が運営する「旧浜口邸のさかわ観光協会」さんを案内して頂きました。旧浜口邸では時間があったら奥の部屋で庭を見ながらゆっくりコーヒーでも飲みたい雰囲気のとこでした。

また、ゆっくり訪れたい場所でした。