岐阜県建築士会 女性委員会

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平成23年度活動報告

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創立60周年記念事業

文化講演会ポスターの前にて集合写真です。


◆60周年記念事業
日時:平成23年11月12日(土

    

記念文化講演会 13:30~
   会場:長良川国際会議場 大会議室
   (岐阜市長良福光2695-2 電話058-296-1200)
   講師:伊東豊雄氏
   テーマ:これからの建築を考える
   女性委員参加 15名
記念式典  16:00~17:00
   会場:岐阜都ホテル
   (岐阜市長良福光2695-2 電話058-295-3100)
   女性委員参加 9名
祝賀会  17:15~18:45
   会場:岐阜都ホテル
   女性委員参加 8名
                 祝賀会報告


今年度は岐阜県建築士会60周年という事で文化講演会は記念事業となりました。
会場もいつもより大きい会場となり、多くの方から申し込みをいただきました。
入場者は318名で多くの方が足をおはこび下さりありがとうございました。
アンケートも137枚回収でき、ご協力ありがとうございました。今後の活動の参考にさせていただきます。
文化講演会では例年同様、受付等のお手伝いをしました。



㈳岐阜県建築士会 創立60周年記念事業
第31回建築文化講演会に参加して

報告者:森崎麻充

 伊東豊雄先生を講師にお迎えし、『これからの建築を考える』という題で、講演をしていただきました。
 先ず最初に、1026日、仙台市宮城野区の仮設住宅団地内で竣工式を迎えた、「みんなの家」について話していただきました。
先生は、避難所や仮設住宅を訪れた折に、不自由な極限の暮らしをしても、人が集まり、何らかのコミュニケーションを交わそうとする姿を見て、建築家として提供できるものを考えられたそうです。そこで、5人の建築家で「帰心の会」を結成し、仮設住宅の中に、交流の場である「みんなの家」を作ろうと考え、熊本県の支援を取り付けられました
設計段階において住民の方達との話し合いでは、当初はみんな迷惑そうでしたが、だんだん打ち解けて、模型が出来た時には、楽しみになってきたと言ってくれたそうです。また、切妻屋根の家なので、先生らしくない単純な設計と言われますが、なによりも温かく居心地の良い家を心掛けられたそうです。
みんなの家は、集会所を縁側で結び、大きなテーブルや薪ストーブを囲んで、みんなが食事をして集うという、住民の方たちの希望も取り入れた共通のリビングルームとなりました。住民の方達は、木の香りが良いとか、先生のデザインされた明りがよいなどと言ってくれ、また、涙して手を握る人もあり、40年の建築人生で、これほど喜ばれたことは、初めてだったそうです。今、みんなで酒を飲んでいるが、先生は今度何時来てくれるのかという電話もかかってくるそうです。
みんなの家は、被災した住民の方たちが本当に求めていたものと、先生が建築家としてできる支援が一致した賜物だと思います。また、先生の温かいお人柄や、人と人とのつながりの大切さ、そして、その先に建築が存在していることを感じました。
この2月に先生は、岐阜大学医学部跡地の「つかさの町夢プロジェクト」の設計者に決定しました。これについては、伏流水を使用した輻射暖房や太陽熱など、自然力を用いてエネルギーロスをなくし、選択性に富んだフロアーを持った建築であることなど、話が進むにつれて早く目にしたいと、期待に胸が膨らみました。
先生は、自然に畏敬の念を持たなければならないと考え、自然環境と人間を出来る限り融和させることを心掛けて、設計されているそうです。
たとえば、多摩美大の図書館の床は、敷地と同じ1/20の勾配を残すことで、人は自然の中と同じように動物的な感覚が発揮されると共に、方向性が出来るということに驚きました。他にも数々の作品について解説していただきましたが、どれも自然環境を重視しており、大変感心させられました。
今回の講演では、建築本来のあるべき姿を、自然と人間の両面から教えて頂き、大変有意義なものとなりました。


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   会場設営(椅子並べの様子)

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   受付の様子 オレンジのハッピが目立ちます。緑のハッピは青年委員の方です。
 

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   入り口に立ち 席の案内もしました。

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   講演の様子


60周年記念式典レポート          
 
報告者:堀 暁美
 

 平成2311121330分より岐阜県建築士会創立60周年記念式典が、岐阜都ホテルにて行われました。
 発足当時は130人ほどの会員でしたが、現在は1500人の会と成長しました。
これには、先輩方のご尽力の賜物であるとおもいました。しかしながら現在は厳しい経済・社会状勢の中に置かれていることも事実です。その中で私たちは、活性化をめざし街づくりに貢献し、建築士の存在をアピールしていくことの大切さを藤井会長がお話されました。