岐阜県建築士会 女性委員会

公益社団法人岐阜県建築士会 女性委員会
岐阜県建築士会公式HPはこちら

平成29年度活動報告

HOME平成29年度活動報告平成29年度 第27回全国女性建築士連絡協議会(東京)その1

平成29年度 第27回全国女性建築士連絡協議会(東京)その1

建築会館前にて 集合写真


日時:平成29年7月15日(土)~16日(日)
会場:全国女性委員長(部会長)会議・・・リロ会議室「田町」 
     (東京都港区芝5-26-24)
    全国女性建築士連絡協議会・・・・・日本建築学会建築会館ホール
     (東京都港区芝5-26-20)
参加者:4名
 

 



平成29年度全国女性建築士会連絡協議会プログラム.pdf


H29 全建女アピール.pdf


 

全建女に参加して

 

報告者:長瀬八州余

 

 今回岐阜県女性委員会は4名の参加でした。委員長は当日午後より私用のため、朝早くに家を出て、委員長会議だけの参加でした。高山から参加の伊藤さんは、「特急あずさ」で、中津川から参加の桂川さんと長瀬は新幹線で、現地集合となりました。

 中津川を早めに出てきたのですが、品川駅でお昼を食べるために45分並んだので、会場に着くのがギリギリになってしまいました。

 開会式の後、活動報告があり北海道建築士会「高校住教育講座~はじめての一人暮らし~」と宮崎県建築士会「ノベオカノマドハウス」リノベーションプロジェクトの報告がありました。

被災地報告があり岩手県建築士会、宮城県建築士会、福島県建築士会、熊本県建築士会、佐賀県建築士会、鳥取県建築士会の順に報告がありました。新聞・TVなどのニュース等であまり語られないので現地の状況がよく分からなかったのですが、少しずつでも復興が進んでいるのが分かりました。

基調講演は「和の空間を考える-居住空間にとって美とはなにか-」というテーマで、博物館明治村館長 中川武氏の講演でした。

岐阜県女性委員会の3名は交流会には参加せず、六本木の国立新美術館で開催の「ジャコメッティ展」を見にいきました。金曜・土曜日は20:00までの開館で、お客さんもそんなに多くなく、ゆっくりゆったり鑑賞することができました。日中は暑かったですが、夜は涼しくなりました。

品川駅周辺で夕食を済ませて、グランドプリンスホテル新高輪で宿泊です。3連休の初日と中日での会議で宿泊が取りにくかったですが、きれいなホテルでよかったです。

 

二日目の7月16日(日)はD分科会「環境共生住宅」に伊藤さんと桂川さんが参加され、B分科会「地産地消のすまい」に長瀬が参加しました。

全体会で分科会報告があり、各分科会参加者は、A分科会は参加人数の発表がありませんでした。B分科会12名、C分科会37名、D分科会22名、E分科会26~27名?、F分科会25名、G分科会39名、H分科会26名でした。

平成29年度全国大会京都大会の案内と平成30年度第28回全国女性建築士連絡協議会(高知)の案内がありました。

閉会式後、上野の国立西洋美術館で「アルチンボルド展」を見て、国立国会図書館国際子ども図書館を見学して、東京文化会館内にある精養軒で遅い昼食を食べて、東京駅で新幹線に乗り、帰ってきました。

今大会は約290名の参加がありました。

久しぶりの東京で人混みに疲れましたが、楽しかったです。

a175e597df698b3d39a4d1987d0a916dec491ccb.JPG
​(開会式 連合会 女性委員長 小野氏 挨拶)


P7152054.JPG
​夜の国立新美術館

P7162075.JPG
​ホテル フロント周り

P7162103.JPG
​平成29年度 全国大会京都大会 案内の様子

P7162106.JPG
​平成30年度 第28回全国女性建築士連絡協議会(高知大会)案内の様子


P7162116.JPG
国立国会図書館国際子ども図書館​の階段


 

 


 

平成29年度 第27回全国女性建築士連絡協議会 全国女性委員長会議

 

報告者:女性委員長 髙野栄子

 

 715日(土) 東京で全国女性委員長会議に参加しました。全国各地から各県の女性委員会の委員長が集まり、年に1度の会議を行いました。各事項を協議し、各県1分ずつの活動報告がありました。北から南まで皆さん活発に活動され参考になる事例も聞くことができ、大変有意義な会議でした。

・全国女性建築士協議会で各県から3物件程度を推薦し、建築士ならではの視点で「魅力ある和の空間」を紹介します。建築士向けのガイドブックを作成することになりました。データーを、連合会のHP上で公開して、印刷物は作成しない予定です。

・第60回 建築士会全国大会「京都大会」のPR、女性委員会と福祉まちづくり部会、防災まちづくり部会のセッションへの参加の依頼がありました。

・平成30年度全国女性建築士連絡協議会「高知大会」の案内がありました。

 平成30728日(土)、29日(日)高知県高知市にて開催されます。

・平成32年度全国女性建築士協議会の開催地について協議しました。

 全建女は東京と地方で交互に開催されます平成32年度は地方の番ですので、開催地の立候補を全国の各県に呼びかけられました。


委員長会議1.jpg
​(連合会会長 三井所氏 挨拶)

委員長会議3.jpg
​(会議の様子)

委員長会議2.jpg
​(会議室案内)


 

活動報告を聞いて

 

 報告者:桂川麻里

 

今回の活動報告は北海道建築士会の「高校住教育講座~はじめての一人暮らし~」と宮崎県建築士会延岡支部の「『ノベオカノマドハウス』リノベーション プロジェクト」でした。

 

「高校住教育講座~はじめての一人暮らし~」では、家庭科は『生きる力を育む』ことを教える教科ですが、家庭科教諭の住生活分野授業に対する不安原因がいくつか浮かびあがり、行政と建築士会の連携及び他団体からの助成により出張講座を実施し、平成28年度までに35校で今年度も実施する予定だそうです。

出張講座の目的は自分らしい暮らしについて考えるきっかにして欲しいということ、ねらいとしてははじめての一人暮らしにおいて、通勤通学の安全性や利便性の視点や快適な住環境になっているか等、自分が全て責任をもつ空間を想像するきっかけになって欲しいということだそうです。

講義の後、グループには分かれますが、個人作業で進めていくそうです。実習は無理矢理絵で全て描かせるわけではなく、苦手な人は絵で表せないことは文字でまとめるという配慮があってみんなが委縮せずに出来そうな方法だと思いました。

自分の高校時代を思い返すと料理の基本や裁縫の基本をやっているので、現在そういうことに困っていませんが、建築に携わっていない人たちは住生活の基本を教わってないので、自分の家を建てる時にデザイン性しか分からず快適性を考えることが抜けていてそこを説得することが難しいことがあるので、生徒でなくてもこういった話から進めていく手もあるのかなと思いました。

全国でこういった取組が広がると良いなと思いました。
P7152025.JPG
(北海道建築士会「高校住教育講座~はじめての一人暮らし~」)

 

「『ノベオカノマドハウス』リノベーション プロジェクト」では、全国でも問題になって早何年という駅前商店街や中心市街地空洞化通称シャッター通りに客足を取戻すということで活動をしてきているそうです。

ノベオカノマドは①延岡の窓口、②ノマド(遊牧民)という2つの意味が込められているそうです。市民活動の総称として使われているそうです。

自分たちの居場所は自分たちでつくるとういう市民参加のリノベーションワークショップで、難しい部分はプロに頼んでいますが、全7回にわたるワークショップで完成させたそうです。

開催会によっても違いはあるものの、一般の参加者が多いことに驚きました。

完成後そのままで終わらずに、空き家対策などのまちの問題に取組み続けているそうです。
P7152027.JPG
(宮崎県建築士会「ノベオカノマドハウス」リノベーションプロジェクト)

 

全国女性建築士連絡協議会に初参加でしたが、視点を変えれば色々な可能性があることを学ぶことが出来ました。

視野や裾野が広がるので、もっと色々な方に参加して頂きたいと思いました。

 

 

被災地報告を聞いて

 

報告者:桂川麻里

 

被災地報告は「岩手県」「宮城県」「福島県」「熊本県・佐賀県」「鳥取県」の建築士会の方々の報告でした。

 

岩手県では「かまいし未来のまちプロジェクト」という内容でした。2012年10月25日より立ち上げ、7つのプロジェクトを進めているそうです。

同じ方式では復興が進まなかったりした為、試行錯誤で色々な方式で進めているようです。

1つ気になった方式がECI方式で市はもちろんですが、設計者や施工者を入札前から参加してもらう方式だそうです。

そうすることでVE案を受け協議を行いながら実施設計も進めていくそうです。通常ですともめそうですが、急を要する時は一番良い方法だと思いました。
P7152031.JPG
(被災地報告  岩手県建築士会)

 

 

宮城県では「2011東日本大震災以前から、そして以降、女性会員が参加している活動の報告」という内容でした。7つの活動を報告して頂きました。

その中で心に残ったものは、「記憶の中の住まい」プロジェクトで、被災された方々より震災前の間取りや暮らしの様子、思い出等を聞き、間取り図やスケッチ等を作成しお渡しするそうです。2014年から初めて、今年度も11件の方々が待っているということは思い出を整理することで次に進める方がいるのだと思いました。

もう1つはクロスロードへの参加でした。クロスロードとはカードを用いたゲーム方式による防災教育教材だそうです。過去の事例が正解であるとは限らないので、ゲームを通してそれぞれの災害対応を学べるそうです。

よくお年寄りから耳にする過去はこうだったから大丈夫が、今の時代当てはまらないことが増えてきているので、とても重要なことだと思いました。
P7152032.JPG
(被災地報告 宮城県建築士会)

 

福島県では「福島の現状」という内容でした。避難者の数が2012のピーク時は164,865人だったそうですが、現在は60,179人だそうです。数字的には減っていても5年経っても6万人以上の人が避難生活を続けていることは大問題だと思いました。

が、次々と他の震災等が起こっている中では当事者でないと忘れていってしまっているのが現状です。他の震災共々忘れないように、どんな被害が起きたらどうするかを

考えていきたいと思いました。
P7152036.JPG
(被災地報告 福島県建築士会)

 

熊本県では「熊本地震発生~457日 熊本での活動報告」という内容で、佐賀県では「熊本地震における九州ブロック青年女性協議会の取組み」という内容でした。

熊本県の報告の中で気になったのは、被災者の方の声を受け、地質調査業協会、地盤工学会合同で不動沈下家屋の修復の勉強会を行ったそうです。震災直後の建物の写真を見ると建物はそのままの形で残っているのに地盤が傾いているために危険の赤紙が貼られているものが多数ありました。一般の方たちが地盤の事を知るのは大切だと思いました。

また、どんな時でも起こっているとは感じますが、被災地支援の格差が生じているそうです。そういった方達のために相談会を実施することは大切なことだと思いました。

逆に小さな村でも設計者、施工者、木材供給者、木材流通者の連携が震災前から出来ていたところでは復興が進んでいるそうです。常日頃横とのつながりが重要だと思いました。
P7152039.JPG
(被災地報告 熊本県建築士会)

 

佐賀県の報告の中では被災された熊本の建築士の方々に代わり、応急危険度判定の翻訳や住環境に関するアドバイス等をされたそうです。

応急危険度判定は一般の方々には馴染みのないもので、突然貼られても意味が分からず途方に暮れる方もあるそうですが、判定をされる方も県外から来て限られた時間の中で何十件も判定していく必要がある為一件々説明したいけどその時間がないそうです。もっと浸透させなければならないことだと思いますが、なかなかそうもいかないので、近くであった時に役立つように説明できるようにしておきたいと思いました。

また、宮城県の記憶の中の住まいを参考に佐賀県だけでなく九州ブロックにおいて進めているそうです。早い段階なので、壊れていても実測等をして更に詳細なものになっているようです。昔の造り等も忘れ去られることがないので良い事だと思いました。
P7152041.JPG
(被災地報告 佐賀県建築士会)

 

 

鳥取県では「鳥取県中部地震状況報告」という内容でした。震度6弱にも関わらずこの地震で亡くなった方がいないことや東日本大震災や熊本地震とは比べものにならないくらい日常生活が取り戻せた方が多いことから報道もあまりされず、世間の方々にあまり知られていないですが、耐震補強済の市役所庁舎は大きく損傷したり、短周期だったため、壁の崩落やクラック、屋根の崩落等で建物被害だけでも約15,600棟もあったそうです。
P7152043.JPG
(被災地報告 鳥取県建築士会)

 

熊本地震のそうでしたが、全国大会に参加したときに、大分県でも報道されていないだけでかなりの被害があったことを知りました。士会の中でそういった被災状況の共有が出来ると良いと思いました。

 

幸い私は被災したことはありませんが、ちょっとしたことでもお手伝い出来るように常日頃考えておかねばと思いました。

 

 

 



 

基調講演報告

 

報告者:伊藤麻子

 

和の空間を考える 「居住空間にとって美とは何か」

講師  中川 武

    博物館明治村館長、早稲田大学名誉教授、建築史家 

 

大変興味のあるテーマだったので、おおいに期待していましたが、お話に出てくる建築物はたいてい武家屋敷や寺社仏閣などの非住居であり、一般的な庶民の生活基盤のなかの「和」も「居住空間」も、また「美」でさえもほとんど触れられませんで、日本の公共建築のスタイルの流れが主なお話でした。

 驚くとともに残念でした。同行の二人も同感だったようです。


P7152048.JPG
​(基調講演の様子)