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平成29年度活動報告

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東海北陸ブロック会 女性建築士協議会    平成29年度前期定例(石川)会議

会議の様子


東海北陸ブロック会 女性建築士協議会 
  平成29年度前期定例(石川)会議

日 時:平成29年6月24日(土)
会 場:石川県立美術館 広坂別館 多目的室
     (住 所: 金沢市山羽町2-1)
参加者:2名


11:30~12:30  事前に昼食予約
12:30~13:00  受付
13:00~15:30  会議
15:30~16:30  見学会


 


兼六園『三芳庵』にて昼食

 報告者:桂川麻里

 

 昼食は三芳庵の中でひさご弁当を頂きました。

金沢市の代表的な郷土料理の治部煮(弁当箱左上)も弁当でしたが熱々の状態で出てきました。わさびがついていて煮物にわさび?と思いましたが違和感なく美味しかったです。

 海の幸、山の幸を使ったお弁当で、ごはんにトウモロコシがまぶしてあり(左上)蒸し暑い日でしたがあっさりとした感じになっていたので完食できました。

右下の冬瓜の煮物を私はずっとパイナップルのデザートだと思っていました。思い込みで口にすると思わぬ味となりましたが、こちらも味が染みていて美味しかったです。

 開催県の石川県さんは本当は「瓢池」を眺めながら食べられるということで三芳庵さんにしたそうですが、残念ながら2階席で頂きました。ですが、弁当を撮るのに夢中で部屋の写真を忘れましたが、変わった内装でとても良かったです。

ひさご弁当.jpg
(ひさご弁当)

 


 

前期石川会議に参加して

                          報告者:髙野栄子
 

 6月24日(土) 石川県金沢市 石川県立美術館広坂別館にて

 梅雨の晴れ間、蒸し暑い土曜日、石川県金沢市にてブロック会の前期会議が行われました。

桂川さんと一緒に参加いたしました。場所は兼六園に近い、県立美術館の別館多目的室でした。大正11年に建てられた陸軍の官舎を改修した建物で、暖炉のある部屋でレトロな雰囲気の中、会議は進められました。
 今年度の事業計画、予算案などの審議が行われ、協議事項が話し合われました。

 

・全建女の出向役員の任期について

 毎年全建女が7月開催の為、引き継ぎ年度は前年度の役員が6月の前期会議に出席します。よって来年度前期会議は出向者が2名参加することになります。以降引き継ぎ時は同様になります。

・青年建築士協議会ブロック大会について

 青年協議会より、女性も参加していただきたいとの要望がありました。

・女性協議会30周年記念事業について

 平成31年度後期愛知大会にて開催する事になりました。

内容について各県意見を出して次回会議以降に検討します。

 

 次回ブロック会後期開催の「ぎふ会議」の詳しい案内をして会議は終了しました。
久しぶりに各県委員の皆様にお目にかかって有意義な会議でした。



(会議の様子)

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(会議で出されたお菓子)

 

見学会

 報告者:桂川麻里

石川県立美術館広坂別館及び石川県立文化財保存修復工房

 

 A・Bのふたつのグループに分かれての見学会でした。岐阜はAグループで、文化財保存修復工房から見学しました。

文化財保存修復としては20年の歴史がありますが、建物は老朽化した為、昨年の4月に広坂別館の隣に新築移転されたそうです。

その時に修復作業を公開することが前提となり、ガラス張りでいつでもフリーで作業が見られるようになっていました。フリーでの公開は全国で初めてだそうです。しかし、その内容は『文化財保存修復』の為とてもデリケートな作業を伴う為、残念ながら写真撮影は禁止でした。

どれだけデリケートなのかは館内のDVDで見ることが出来、これらの作業を公開されているのはすごいと思いました。DVDを見てから作業を見学されることを私はお勧めします。

見学修復の内容も作業される方々に任されており、それらの内容は白板に記載されていました。私達が訪れた日は、第1表具修復室で文書修理を、漆工芸品修復室で衝立漆縁修理作業をされていました。更にデリケートな作業は奥の部屋で行うそうです。

 

 次に広坂別館の修復工房ガイダンス室へ移動しました。そこで通常は修復工房のDVDを見るだけですが、建築士会の集まりということで、広坂別館の説明をして頂きました。

この建物は大正11年に陸軍の師団長官舎として建てられたそうです。第二次世界大戦後軍の建物はほぼ壊されてしまいましたが、ここは米軍将校の官舎として使用され、その後、家庭裁判所やその他色々な用途を経て現在の美術館別館となったそうです。

軍の建物として使用されていたので、どの時代にどのように改装されたか等は記録や写真がなく、どこが建てられ当初のままかは分からないそうですが、大正時代特有の雰囲気をもった建物でした。

その後、修復作業のDVDを見ました。文書の汚れのビフォーアフターでは、新品のようで感動しました。基本的に文字の虫食いは現状維持となるので、文字部分の修正はせず紙の虫食いを修復するだけなので映像では分かりにくかったですが、数ミリの虫食いの形に合わせて糊代を足した分だけ紙を切り、貼るという気の遠くなるような作業で、1ページに3日かかることもあるそうです。

絵馬の修復では、こちらに持ってこられる前に両面テープで修理されていて、その糊跡をはがすだけでも大変な作業だと分かりました。修復には昔からの材料を使用しないとその後何十年何百年と残していけないそうで、自然素材で作った材料が奥の部屋に保管してあるそうです。

 

 金沢に来たら、兼六園、21世紀美術館、金沢城、近江町市場等の観光地に目が行きがちですが、この修復工房も一見の価値があります。

 兼六園の随身坂出入口から歩いて5分程度ですので、是非みなさんにも訪れてほしいと思いました。



(石川県立美術館 広坂別館)